保育園の点数稼ぎ方、計算方法、加点(絶対入園したい人のための解説書)

保育園と一概に言いますが、実は認可保育園と無認可保育園に分けることができます。国の定めた基準を満たした保育園が認可保育園と呼ばれますが、保育料が安くなったり、自治体の保育料補助の対象となったりするなど、無認可に比べ入園を希望する家庭は多くなっています。そこで、各自治体は点数制度を導入し、入園の優先順位をつけています。それでは、どのようにすれば点数を稼ぐことができるのでしょうか。

目次

認可保育園の入園に関わる点数とは?

国の定めた基準をクリアしている保育園は「認可保育園」と呼ばれます。厳しい基準をクリアしていることもあって、保育料が低かったり、自治体からの補助を受けることができたりするなど、公的なサービスを享受できることが魅力です。このような認可保育園の入園競争は厳しく、待機児童問題が深刻化しています。その中で、どの子どもを入園させるのかという優先順位をつけるのが点数制度です。この点数制度とはいったいどのようなものなのでしょうか。以下で見ていきましょう。

認可保育園の入園の選考の考え方

小学校以上の教育で行われる「受験」とは、原則的には、入学資格があるかどうかは子どもの能力によって決定します。しかし、保育園に入園できるかどうかの基準は子どもの能力や素質には左右されません。親がどうしても子供を預けなければならない状況にあるのか、兄弟がすでに保育園に入園しているのか、などといった家庭の状況によって入園の可否が決定されるのです。基本的には「より困っている・困りそうな」家庭を救済するという名目で点数がつけられます。それでは、具体的にはどのように点数が決まっているのでしょうか。

点数の決まり方・点数の仕組み

点数は、基本的に2つの指数により決定されます。基準指数と調整指数です。これらの指数はいったいどのような指数なのでしょうか。まず、基準指数とは、就労情報(フルタイムで働いているか、週何日働いているかなど)や、健康状態(病気や障害の有無)などの保護者の基本情報をポイント化したものです。自治体によって基準は異なりますが、令和2年度の新宿区の例を見てみましょう。

新宿区の場合は、就労、出産、疫病などの、基本的な項目が9項目設けられています。特に就労について見てみると、(自営業でなく)月20日以上かつ、週に40時間以上働いている人は満点である20点が与えられるのに対し、月16日未満かつ、週に16時間未満しか働いていない人は10点しか与えられません。このように、各自治体が定める基準に沿って、それぞれの親に点数が与えられることになります。

次に、調整指数について詳しく紹介します。基準指数が「親」の基本的な情報を数値化したものであったのに対し、調整指数は、「家庭」の状況に合わせて、加点、あるいは減点をするというものです。先ほどと同様に新宿区の基準を例にとって紹介します。

新宿区の調整指数には、様々な19もの項目があり、家庭の状況が厳しいほど加点され、余裕があると判断される項目では減点されます。例えば、既に認可外保育園に子供を預けた経験がある・子どもに障害があるなどの項目では加点されるのに対し、子どもの世話を見ることのできる祖父母がいる・保育料を滞納したことがある、などの項目では減点されます。

ここで、押さえておきたいのは、基準指数と調整指数によって基本的な点数は決定されるが、点数が同じになった場合には、自治体ごとに定めた優先順位によって順位付けがなされるということです。項目としては、自治体の居住歴であったり、家庭の所得であったりなどが挙げられますが、自治体によって異なるので注意しましょう。また、公表されない場合もあります。

点数計算方法との計算例

点数の項目はご紹介した通りですが、実際にはどのように計算されるのでしょうか。点数を計算するには、まず両親の基準指数をそれぞれ計算し、足し合わせます。そして、家庭の状況により、調整指数を加算・減算します。ここまでで、基本的な点数の算出は完了です。しかし、計算方法はシンプルであるため、点数が同じになることはよく起こります。そこで、自治体がそれぞれ設定している優先順位に従って、同じ点数の家庭の順位付けを行っていきます。これで点数計算・順位づけに関しては終わりなのですが、抽象的で分かりにくいので、これまで同様、新宿区の例を見てみましょう。

仮に、父親が月に20日かつ週40時間以上、母親が月に16日未満かつ週に16時間未満の就業をしていたとします。この場合、先ほど紹介した基準を採用すると、父親は20点、母親は10点を得たことになります。そして、同世帯に祖父母がともに住んでいたとします。そうすると、1点減点を受けることになり、基本的な点数は20+10-1=29点となります。

もし、29点の家庭が他にもあり、優先順位を適用することになったとします。新宿区では、「新宿区民」>「新規申込」>「緊急性」>「兄弟在園」>「ひとり親等の不存在」>「基本指数の高さ」>「類型項目での順位」>「認可外預託」>「待機期間(育休期間は対象外)」>「兄弟同時申請」>「保育士」>「滞納なし」>「祖父母なし」>「収入」>「保育園との距離」>「区民歴」という優先順位の項目が定められています。この項目に従って順位付けされることになります。

点数のシミュレーション・自動計算

申し込む前に、保育園が位置している自治体の基準を確認し、自分で計算しておくと、どの程度入園できる見込みがあるのか、大雑把に見込むことができます。ここで注意しておきたいことは、自治体によって項目や点数は大きく異なるということと、同じ自治体であっても年度によっては大きく変更される可能性があるということです。したがって、できるだけ最新の情報を手に入れるようにしましょう。各自治体のホームページに点数表が掲載されているので、是非参照してください。

保育園の点数稼ぎ方

点数制度によって入園の優先順位がつけられている以上、できるだけ点数を稼がなければ人気のある保育園に入園することは大変厳しいです。待機児童問題が深刻化してきており、入園競争はますます加速しています。それでは、点数を稼ぐためにはいったいどうすれば良いのでしょうか。

ベースになる点数を確実に抑える

点数が同じになれば、優先順位によって順位付けされるものの、基本的には高点数を取った家庭の子供が入園資格を得ることができます。そして、点数制度の仕組み的に、最も大きな比重を占めているのが、両親の基本的な情報を点数化した基準指数です。点数を稼ぐためには、この基準指数に該当する項目については。入園競争の前から計画的に調整しておく必要があります。

例えば、就労については保育園が決まるまでは、働ける分は働いた方が有利に働きます。仮に時短労働の予定があったとしても、できるだけフルタイムで働いておくと良いでしょう。また、健康に支障をきたすような障害や負傷を抱えている場合は、点数に利用できますので、診断書などの公的な書類を用意しておくようにしましょう。

今は取れていない点数で取れそうなものを探す

現状で得られる見込みの点数よりも高い点数を得るためには、点数の条件に該当するように、子どもの両親・家庭の状況を調整しなければなりません。項目によっては実現不可能な項目も存在しますが、家庭によっては実現可能な項目もありますので、まずは自治体の基準指数や調整指数について調べることから始めましょう。例えば、事前に認可外保育園やベビーシッターに預けておくと、加点を得ることができます。このように、経済的問題がなければ、すべての家庭で行えるような対策もあります。

また、育休資格を持っている方は、できるだけ仕事を辞めず、育休を利用するのが良いでしょう。育休明けすぐに、母親にかかる負担を考慮して、加点項目としている自治体が多いからです。また、祖父母とともに過ごしている場合は、本来は減点要素となりますが、持病を持っていることを証明できれば、減点されないこともあります。このように、自分に適応される可能性がある項目を絞り込むことも重要です。

エリアによって点数平均は違う

認可保育園の入園競争は厳しいものとなっていますが、もちろん保育園によって人気・不人気が存在します。競争率の高い保育園であれば、入園できる基準となる点数は高くなりますし、比較的人気の落ち着いている保育園では基準点は低くなります。このような基準点数・点数平均は、各保育園によっても異なりますが、エリアごとでもロケーションの便利さなどによって多少の差があります。また、指数の基準項目は自治体によって異なるため、自分が有利となるような項目を設定している自治体を探すのも良いでしょう。

保育士をしている場合(加点される)

保育所では、年齢ごとの子どもの定員数に対して、一定数の保育士を配置するように定められています。現在は、都市部を中心に保育士不足に陥っており、保育士を確保する必要性が生じています。保育士になることを推進する政策の一環として導入されたのが、保育士の子供は、加点されるという項目です。自治体によっては大きく加点されることもあるので、小さな子どもを持つ保育士にとってはメリットになります。また、保育士が増員されることで、受け入れ可能な子供の数が増えるという意味で、保育園や他の家庭にとってもプラスに働きます。

小規模認可保育園を卒園予定の場合(加点される)

認可保育園であっても、実は、すべての保育園の入園倍率がものすごく高いというわけではありません。駅からのアクセスが悪かったり、2歳までしか預けられない小規模な保育園であったりすれば、比較的倍率を抑えることができます。特に、2歳未満の子どもの入園の際には、まずは小規模認可保育園に入園させておくことがおすすめです。というのも、連携施設がない場合、小規模な保育園や家庭保育から3歳以上の保育園へ転園する場合は、加点が受けられるようになっているからです。この加点は比較的大きく、3歳児クラスに空きがあれば転園できる可能性が高いです。つまり、計画的な保育計画を立て、転園による加点をあえて狙いに行くことで、第一希望の保育園へ入園できる確率が高まるのです。

認可保育園の点数のまとめ

認可保育園は、費用面で優遇されるため、非常に人気が高いです。加えて、待機児童が問題となっているため、人気保育園は特に競争率が高く、入園することが難しくなってきています。その難関を乗り越え、入園を勝ち取るには、点数制度について知り、自分の点数はどのくらいになるのかを把握することが重要になってきます。

また、人気保育園への入園を考えている場合、事前に点数の稼ぎ方について計画を立てておくことで、自分の得られる点数を、より高めることができます。特に、できるだけフルタイムで働く・育休を利用するなどの比較的達成するハードルの低い項目をこなして、コツコツと点数を稼ぐような保活を行うことで、他との差をつけることができます。

保活戦略を立てて、厳しい入園競争を乗り越えよう!

保育士が不足していることもあって、認可保育園の入園競争は熾烈を極めています。そのため、何の対策もなしに人気の保育園に入園することは難しい状況になっています。このような厳しい入園競争を制するためには、事前に保活戦略を立てて、どの項目をどのようにして満たして、点数を稼ぐのかということを明確化しておくのが大切です。しっかりと計画を立てて、希望の保育園入園を勝ち取りましょう。

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