保育士デビュー40代新人(保育士資格取得から活用まで)

共働きが当たり前の時代となり、保育士の需要は高まり続けています。他業種から保育士に転職したいと考えている方も多いことでしょう。保育士というと若い女性というイメージが根強いですが、人生経験を積んだ中高年の保育士も現場では求められています。そこで今回は、40代から資格を取得し、保育士として働くメリットや方法を解説しましょう。

目次

40代からの保育士の可能性

はじめに、40代から保育士として働く場合のメリットややりがいなどを解説します。40代の新人でも活躍の場はあるのか?と不安に感じている方も多いことでしょう。しかし、他業種の経験が保育士として働く際にも活かせることが多いのです。

コロナ禍でも必要とされるインフラ

2020年3月頃よりコロナ禍により、リモートワークを導入する企業が増えました。しかし、全ての企業がリモートワークに対応できるわけではありません。小売業や物流などは現場に「人」がいなくては仕事ができません。また、電気・ガス・水道の整備や管理もリモートワークだけでは対応不可です。さらに、コロナに立ち向かっている医療職の人々にとっても子供を預けられる保育園は必要です。コロナ禍だから保育園の需要は減っているということはありません。むしろ、需要は高まっているのが現状です。

待機児童がいまだに多く、保育士不足

東京や大阪といった大都市では、未だに待機児童が多く希望した保育園に入れない子供も珍しくありません。自治体は待機児童解消に全力を尽していますが、保育園を作ってもそこで働く保育士がいなければ、開園は不可能です。保育士の資格を持っている人はたくさんいますが、「保育士として働こう」と考えている方は限られています。この問題はいろいろな原因が絡んでいますが、現状は働ける保育士は経験や年齢を問わずに雇いたい、という保育園は増加しているのです。

閉じた業界なので、他業種の経験が活きる

保育士は、専門学校・短大・大学を出てすぐに保育園で働いている方が大半です。一度他の職業に就き、ふたたび保育士として働き出すという方は珍しいでしょう。そのため、保育士の多くが「社会は保育園しか知らない」という方です。そのため、どうしても考え方が狭くなることもあります。学校の教師と同じように閉じた業界なので、新しい風が吹き込みにくいのです。

しかし、そこで他業種経験がある保育士が入ることにより、一気に風通しがよくなることもあるでしょう。一例を挙げると、今まで何年にもわたって解決しなかった問題が、他業種経験のある保育士が入ったことにより一気に解決したということもあります。つまり、今までの経験が活用できるという可能性も高いのです。

誰でもできる職業よりは時給がいい

保育士は国家資格です。保育士資格を持つ人にしかできない仕事もたくさんあります。ですから、無資格でも行える職業より給与が高いところが多いでしょう。保育士の給与の低さが問題になっていますが、40代の新人として比べると、無資格で行える仕事よりも断然時給が高くなります。資格を取る価値は十分にあるといえるでしょう。

子どもたちと過ごすのは楽しい

保育士を目指す人達は、子供好きという方が多いことでしょう。好きなものと触れ合うことができる時間はとても楽しいものです。子供が好きだから保育士になりたいという人にとって、子供達と過ごす時間はかけがえがなく、また、楽しいものでしょう。やりがいも感じられるはずです。

AIやロボットに置き換わることはない

保育は人と人とのふれあいが大切です。現在は急速に技術が進歩しています。将来的には多くの仕事がAIやロボットに置き換わると言われていますが、保育のように人と人とのふれあいが大切な仕事は、AIやロボットに置き換わることはないでしょう。将来的に仕事が奪われる心配もありません。40代で保育士になったならば、60代まで約20年は第一線で働き続けられます。

40代からの保育士の不安

しかし、40代から保育士を始めるには不安も多いことでしょう。ここからは、保育士を目指しているがあと一歩を踏み出せない理由となっている不安なことを紹介します。

元気な子どもたちについていく体力

保育園に通う子供達は、全力で保育士に遊んでもらいたがります。大人しい子供もいますが、大半は疲れ切るまで全力を出し続けるでしょう。20代でも複数の子供たちにはついていくのが大変、という人が珍しくありません。40代は体力の低下が自覚できる年代です。はたして子供達について行けるのか、不安に思っている方は多いでしょう。

今までの経験が評価されない

全く畑違いの分野から保育士に転職した場合、今までの経験が評価されないかもしれないという不安を持っている方もいるでしょう。20代、30代と培ってきた経験が全く無になるかもしれないと思うと、一歩を踏み出すのに躊躇してしまいます。

年下の先輩たちとの関係

40代でも経験や実績がなければ、新人です。保育士は40%以上が20代です。職場の先輩は全て年下ということも十分にありえます。40代で新人となった場合、自分だけでなく先輩もどう接していいか分からないと戸惑うことも十分にありえるでしょう。場合によっては挨拶だけで精一杯で、いつまでたっても打ち解けられないかもしれません。それを考えると、転職に躊躇してしまう方もいるでしょう。

少子化でいつかは保育園や保育士が余る?

日本は少子化の一途をたどっています。出生率は2を割りました。このままでいくと保育士や保育園が余るようになるのでは?と思っている方もいるでしょう。その際、40代の新人などに需要はなくなるのではないか、と不安になりやる気をなくす方もいます。

40代で保育士資格取得するためのステップ

では、実際に40代で保育士資格を取得する場合はどのようなステップを踏めばいいのでしょうか?この項では、最もスタンダードな方法を紹介します。参考にしてください。

保育士資格について調べる(受験資格、実施日、申込手順)

保育士は、大学・短大・2年以上の専門学校を卒業した人・平成3年3月31日以前に高校卒業した人などに受験資格が与えられます。また、受験資格を学歴で満たしていない場合でも、中学や高校卒業後、児童福祉施設において2年以上かつ2880時間以上仕事をした人か、中学卒業後、児童福祉施設において5年以上かつ7200時間以仕事をした人などには、受験資格があります。なお、大学や短大、専門学校は保育とは無関係のところでも問題ありません。

また、保育士の試験に年齢制限はありません。40代でも60代でも受けることができます。試験は年に2回、春と秋にあり、試験内容は筆記試験と実技試験です。筆記試験に合格しないと実技試験を受けることはできません。なお、春に筆記試験に落ちたという場合は、秋に再チャレンジができます。つまり、年に2回挑戦が可能です。

保育士試験を受けたい場合は、「一般社団法人 全国保育士養成協議会」あてに受験申込書を送付します。なお、地域限定の保育士は申請方法などが異なるので、各自治体に問い合わせましょう。インターネット上から受験の申し込みはできません。必ず、簡易書留で申し込みましょう。

保育士資格の筆記試験の勉強法

保育士資格の筆記試験勉強は、通信教育講座を利用する方法と独学があります。実際、通信教育を利用して筆記試験対策をする方は多く、「独学では自信がない」という場合は、通信教育を利用してみましょう。現在の通信教育講座はメールで質問も送れるので、分からないことがあったらすぐに問い合わせることができます。また、自分のペースで勉強ができるのでおすすめです。独学の場合は、あれこれと参考書に手を付けるより1冊の参考書を読み、過去問をくり返しといていきましょう。

保育士資格の実技試験の勉強法

保育士資格の実技試験は、音楽に関する技術、造形に関する技術、言語に関する技術の3つから2つを選んで受験する方式です。いずれも保育に必要な技術で、ピアノやギターなどの楽器を弾いたり絵を描いたりお話をしたりします。ここで重要なのは、うまく演奏したり絵を描いたりすることではなく、子供に教えるのに問題ないかどうかです。ですから、楽器や造形の経験があるならば、それを選んでもいいでしょう。全く何も経験がない場合は、通信教育講座がおすすめです。実技試験に対応しているものもあり、独学より効率的に勉強ができます。

保育士を目指す仲間を作る

今はSNSなどで気軽に同じ境遇の人を見つけることができます。40代で保育士を目指す人は決して多くはありません。しかし、全国を探せば見つかるでしょう。勉強中は孤独になりがちです。保育士を目指すコミュニティなどがインターネット上にあったら参加してみましょう。お互いに励ましあえますし、意見を交換することもできます。

保育士資格は働きながらでも取れる?

通信教育講座や独学で勉強し続ければ、働きながら保育士資格を取ることはできます。大学・短大卒の方ならば受験資格はありますので、働きながら勉強して試験を受けることも十分に可能です。勉強のコツが分かっていれば、限られた時間でも効率よく勉強できます。

転職フェアに行ってみる

現在は保育士を対象とした転職フェアも盛んです。たくさんの保育園が一堂に会することもあるので、一気に情報を集めることができます。無事に資格を取得できたら、希望する職場に就職するため、転職フェアにも足を運んでみましょう。保育園同士の比較もできます。

保育士は40代からでも十分始められる仕事

保育士はまだまだ需要が高く、経験よりもやる気を重視する職場がたくさんあります。ですから、40代でも資格を取得すれば、保育士として第一線で活躍することができるでしょう。また、職種によってはその経験を活用することもできます。フルタイムで無くても、パートタイムでも経験を積めば、より条件のよいところへ転職も可能です。

40代からでも夢を叶えよう

40代から保育士を目指す人は、子供が好きで保育の仕事がしたいという希望に燃えている方が多いでしょう。今は、65才まで働くことができる職場が多く、40代で転職しても20年は働くことができます。思い切って挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。通信教育講座などを受講すれば、限られた時間で効率よく勉強することもできます。

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