元園長の保育園情報

元園長が教える保育園の入園で1歳児が一番難しい理由

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1歳児がなかなか入園できない理由

保育園に入園を希望している方が年々増えてきています。

ニュースでも待機児童が問題になっていますが、保育園も毎年のように増えているのになかなか解消に至りません。

年々、見学者も増えている気がします。

丁度、先日見学に来た方に話したことをまとめてみました。

その見学者は保育園見学を始めたばかりで当園が2園目でした。

1園目は説明会ということで多くの親子が参加していました。

今回は、その見学者1人だけで聞きたいことが聞けたし、いろいろな情報を教えてもらったと喜んで帰られました。

気づくと通常1時間弱の見学なのですが、今回はなんと1時間半経っていました。

特に関心していたのが、タイミングや住んでいる場所による入園のしやすさと難しさです。

 

1.0歳児は1歳児より入園しやすいのは本当です

よく1歳児は入園するのが厳しく0歳児は1歳児よりも入園しやすいという話がありますが、本当でしょうか?

保育園探しをしていて、役所の担当者に聞くと申し訳なさそうにいろいろと話をしてくれますが、結局は入れるか入れないかはなんともいえませんということになります。

見学の時にも区役所で1歳児の入園は本当に厳しいですと念を押されたという話を何度も聞きました。

では、0歳児は入りやすいのか?

なぜ、1歳児ばかり厳しい厳しいと言われるのか。

1-1.対象となる期間が違う

一番、大きな理由は0歳児と1歳児の対象となる期間が違うということです。

保育園よって多少異なりますが、よくあるケースで説明します。

認可保育園でも一番多いのは0歳児は6ヶ月以上からというところです。

簡単に考えるために4月入園とします。

平成29年4月に0歳児として入園できるのは、平成28年4月から9月末までに生まれた子どもだけです。

他の学年と違い、0歳児として入園できるのは前年度の前半に生まれた子どもに限られるため単純に考えると対象となる子どもは半分になります。

一方、1歳児はどうなるかというと、同じ平成29年4月で説明すると、平成27年4月から平成28年3月までの1年となります。

これだけでも0歳児と比較すると対象となる期間が倍となります。

1-2.育休期間の関係

お子さんが生まれて育休を利用している方で一番多い育休期間は1歳になるまでという期間です。

そのため、0歳児の入園に申し込みができる4月から9月末までに生まれた子どもであってもまだ育休があるからという理由で応募しない人もいます。

最近は、保育園に入れないということも理解されてきて、育休が1歳になるまでなんだけど延長して1歳になった年の年度末までというところが増えています。

そのため、お母さんたちも何が何でも1歳児の4月入園を狙うことになります。

必然的に0歳児で申し込める人もまだ育休があるからということで0歳児には申込まないで、翌年1歳児に申込む人が増えます。

1-3.他の学年はどうか

今、0歳児と1歳児で比較してみましたが他の学年はどうでしょうか。

1歳児の次は2歳児です。

2歳児は基本的には1歳児と同じですが、1歳児があまりに希望者が多くて入れなかった人が応募します。

3歳児になると幼稚園に入れるようになるため、保育園を退園して幼稚園へ入園する子どもが出てきます。
逆に、最近増えている2歳児までの保育園を卒園した子どもが就学前まで居られる保育園へ移ります。

2.保育園の学年による違い

保育園側から見た学年ごとの定員についての話をしていきます。

2-1.0歳児が一番定員が少ない3つの理由

どの保育園も0歳児の定員が一番すくなくなっています。

その理由はいくつかあります。

全員進級が前提となる

もし、学年が進むごとに定員が少なくなっていたらどうですか。

全員が進級を希望していても誰かが進級できません。

このため、全員が進級できるように定員は学年が進むごとに増えるか同数となります。

設備が必要

0歳児の特に小さい子どもの場合、ベビーベッドが必要だったり、ラックが必要だったりと保育に必要な設備や備品が多くあります。

そのため、設備に合わせて保育ができる人数が限られることになります。

沢山用意すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、ベビーベッドやラックなど比較的場所をとるため多く用意するのが難しいのです。

必要な保育面積が広い

0歳の子どもは1人に必要な面積が3.3Cです。

そのためどのクラスも同じ面積をとると必然的に定員も少なくなります。

2-2.1歳児もそれほど定員を多くできない

学年が進むと必要な面積が減ります。

ただ、1歳児は0歳児と同じ3.3m2が必要です。

2、3歳は1.98m2と徐々に減ります。

0歳の子どもと比べると1歳は必要な設備は減りますが、必要な面積は同じなのでそれほど定員を増やせません。

2-3.保育士以外の職員の存在

保育園によっては100日過ぎると入園対象となる保育園があります。

6ヶ月よりも早く入れる理由は看護士がいるためです。

3ヶ月くらいの子どもの場合専門的な知識が必要になる時があります。

もしもの時にきちんとした対処と判断ができるようになっているため早くから預かることができるというわけです。

2-4.1歳児からが対象のところもある

認可保育園でも1歳児からが対象の保育園があります。

理由がいくつかあると考えられます。

先ほど触れた設備がないからというのが一番最初に出てくる理由ですが、他にもあります。

分園だからとか、1歳児のニーズが多いからとか、0歳は必要な保育士が多いからとか理由は様々考えれます。

3.進級組の存在

入りたいという希望者が0歳児は少なく、1歳児は多いということが分かりました。

それに伴い保育園の定員も0歳児より、1歳児の方が多いということも分かりました。

ここまでみると1歳児でも0歳児とそれほど差がないように見えます。

しかし、ここで忘れてはいけないことがあります。

0歳児に進級する子はいないが、1歳児には0歳児から進級してくるということです。

0歳児は定員そのままの人数が入れます。

1歳児は定員から0歳児の進級する人数を引いた人数しか入れません。

入りたいと希望しているところの定員を確認してみてください。

1歳児の定員はよくて0歳児の倍くらいだと思います。

単純に0歳児の倍だとしても0歳児が全員進級したら、新しく1歳児として入れるのは定員の半分なのです。

4.まとめ

対象なる子どもの誕生日の期間と育休の期間から入園を希望する人数が違うことがわかります。

もし、あなたのお子さんが4月から9月末に生まれているなら育休が残っていたとしても0歳児入園を考えることをお勧めいたします。

ただ、定員で見てみると0歳児よりも1歳児の方が多くなっています。

それでも、0歳児からの進級を考えると新規に入れる1歳児は0歳児よりもハードルが高くなります。

 

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